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歯ぎしり

睡眠時の2大トラブル
前回はいびきについて書きました。
もうひとつは 歯ぎしりです。

誰でも多かれ少なかれ、寝ながら歯ぎしりをしています。全くしないという人はほとんどいません。しかし、回数が多かったり、その時に生じる力が大きかったりすると、問題が発生します。
 
ギリギリ ガリガリと音が出てうるさい歯ぎしりと、音は出ないが強い力で歯をかみしめている食いしばりを合わせて「睡眠時ブラキシズム」と呼びます。眠りが浅い時に起きますが、くわしい原因はわかっていません。
原因の一つとしてあげられているのが、 「睡眠時無呼吸症候群」「むずむず脚症候群」「逆流性食道炎」で、どれも眠りが浅くなる病氣です。
 
特に逆流性食道炎は胃酸が上がってくるので、それがむかつきの原因になり睡眠が浅くなる。唾液の嚥下(飲み下すこと)が起これば不快感はとれますが、寝ている間は通常1時間に1、2回しか起きません。歯ぎしりをすると唾液腺が刺激されて出てきた唾液を嚥下する回数が増えるので、無意識に歯ぎしりをするようにしている可能性があるといわれています。逆流性食道炎を治療したら歯ぎしりが治ったという人もいるそうです。
 
ストレスや飲酒、喫煙との関連性も指摘されていますが、いずれも睡眠を浅くさせるものばかりです。まずは、逆流性食道炎などの病氣があれば内科で治療を受け、睡眠環境を整備することが重要です。症状が改善しなければ歯を守るためのマウスピースを使用します。
 
睡眠時ブラキシズムは、顎の痛みや口が開かない等の症状がある顎関節症の原因の一つで、さらには歯周病を悪化させ歯が失われたりもします。歯磨きをきちんとしているのに歯が欠けたり、歯が削れてしまい同じ場所を何度も治療しなければならなかったりする場合は、まず睡眠時ブラキシズムが原因と考えてよい。マウスピースは保険適用なのでぜひ活用しましょう。
 
以上、昭和大学歯学部の馬場一美先生のお話から (毎日新聞  2015年 10月1日)
逆流性食道炎が原因になることがあるとは知りませんでした。興味深かったので紹介しました。
 

ブラキシズムをやっているということに気づくことが大切です。
歯ぎしり、くいしばりについては 院長である一戸自身も、長年苦しんできました。
どうしたら確実にブラキシズムから歯を守ることができるだろうか?といつでも考えています。
健康な人の場合、ブラキシズムをしはじめるきっかけはごく些細なことだったりします。
例えば、寝るときにいつでも右側を下にしている。とか、
歯に新しく入った詰め物が気になるので確かめるためにくいしばる。など
 
 
●朝起きたときあごが疲れている

●肩こりや頭痛がある

●朝起きたとき、顎の関節がいたくて口が開きにくいことがある

●歯が削れている、欠けている

●詰め物が何度も外れる

●ます下あごの内側に骨の出っ張りがある

●どちらかというと丸顔でえらが張っている
 

心当たりがある方、新丸子 武蔵小杉の一戸歯科医院にご相談下さい。

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Saori Ichinohe

一戸 小織

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ナビゲーター 一戸 小織

院長 一戸小織がお届けする日々の徒然。
ちょっぴり気分の上がること、お薦め情報、医療のことなどを綴ります。